2017-10-21 15:40

第103回全国図書館大会 発表報告

投稿者:fumie

10月13日(金)、2017年度 第103回全国図書館大会で発表しました。

第1分科会 公立図書館における指定管理者制度
山本昭和教授は分科会の基調講演で「指定管理者制度の弊害について」と題して制度を導入するなと訴えられました。
①教育活動を担うべき職員が頻繁に入れ替わる
②教育活動に資する蔵書が構築できない
③官制ワーキングプアの温床
④「図書館の利用は無料である」の静かな危機
⑤不必要で高額な出費による市民負担が増大
⑥蓄積されてきた図書館ノウハウの破壊
⑦自治体における図書館ノウハウの喪失
以上の7項目について全て具体的な例を示しながら、実はサービスの向上、コスト節減にも繋がらないのだと批判されました。

ついで、日本図書館協会図書館政策企画委員会の座間直壯さんが、「公共図書館の指定管理者制度―2016」の説明をされました。
特に、①郷土行政資料の収集への危惧 ②図書館事業に関する蓄積の劣化 について話され、図書館における基本計画やサービス計画を図書館自らが策定し、自治体の計画に反映することが求められていると結ばれました。

お二方のお話を受け、渡辺の報告は「図書館業務からの撤退~13年の委託請負現場から見えてきたもの~」と題し、NPO法人げんきな図書館がやってきたことをお話することで、図書館員が経験を積むことができない制度を導入してはいけないと、お伝えしました。
なお、ご参考までに当日のパワーポイント原稿を添付します。
(図書館ノートのリンクから飛んできた方は、下の(more…)をクリックすると画像で確認していただけます)

24枚が1つにまとまったPDFファイル

(more…)

2017-10-21 15:40

荒川区立第九中学校 読書講演会・懇親会 レポート

投稿者:fumie

10月13日(金)荒川区立第九中学校で開催された「読書講演会」(児童作家:いとうみくさん登壇)に参加しました。
同中学校で国語教師として勤務し、図書館担当をしている友人の相談に乗ったことがきっかけでご招待頂きました。
友人はもちろん、校長先生、学校司書のご厚意により、講演会後のいとうさんとの懇親会にも混ぜていただくことができ、図書館の見学もできましたので、こちらも合わせて報告いたします。(図書館見学記はこちら

「本は生きるために必ずも必要なものではないが人生に豊かさをもたらしてくれる」
 読書に関わる講演会のほとんどで聞く言葉です。今回、いとうさんもおっしゃっていました。
読書推進に携わる身として、私も心からそう思います。それは児童書も一般書も変わらないものだと思います。
いとうさんは児童書と一般書の違いについて、児童書は「子どもが希望を感じられるもの」と位置付けられました。
極端に言ってしまえば、一般の小説は主人公が自殺して終わってもそれも一つの結末を持つ「娯楽小説」として片づけられる。
しかし、日本は若者の自殺率が世界でも高く、次の一歩が見つからずに諦めてしまう子がたくさんいる。
そんな中で、これを助けるために物語の中に希望を書くと。社会的な問題を提示し、子どもたちに直球で問いかけるんだと。
さらに「本は人の生き方が書いてあるから面白い」というお話には何度も頷きました。
「どうやって話を考えるか」「話を書くときに意識すること」という生徒たちからの質問に、いとうさんは一貫して「話ではなく”人”を書く」と答え続けていらっしゃいました。
話はもちろん大切だけれども、まずどんな子を書きたいかを考えるのだそうです。
いとうさんの作品の登場人物たちが、現実に存在しているかのようにリアルに感じるのは、このように作られているからなのですね。
「登場人物のモデルにしている人は?」という質問もありましたが、これも人物描写がしっかりされている賜物なのではないでしょうか。
本がもたらす豊かさが何か、説明するのはなかなか難しいと思うのですが、いとうさんが「本との出会いは人との出会いと似ていて、良い本に出会えた時に友だちがひとりできたような気持になれる。合わない人(本)と無理に付き合う(読む)ことはしなくてもいい」と言われたことは、きっと生徒たちの心に響いたと思います。
そして、最後の「子ども時代は楽しいが、だからこそ苦しいことや嫌なこともたくさんある。大人はもっと楽しい。逃げ場もたくさんできる。だから今がしんどくても頑張って」というエールは、私が中学生の時に誰かに言ってもらいたかった言葉だなあと思いました。
自分が中学生の時にこの講演を聴いていたら、と考えてしまうほど素晴らしい講演でした。
後ろから見ていて、生徒たちの背筋が最後までピンと伸びていたのが本当に印象的でした。

図々しくも、懇親会でいとうさんに3つの質問をさせていただきました。
最初は1つだけのつもりだったんですが…快くお話して下さって感謝しかありません。
本当にありがとうございました。

*低学年向け(絵本)と高学年向け(よみもの)で書き分けるために気を付けていること
A 低学年向けは重たいテーマや社会的なテーマを避け、そういった話を書いても明るく終わるようにしている。

*メッセージ性の強い作品はどう思うか(公共図書館で読み聞かせ等する場合は授業ではないので楽しんでもらえる作品を選ぶことが多いので)
A 明確に伝えたいことがあって書くことはあまりない。書きたい人物像があって、その人物を書くようにしている。

*これまで書かれた作品で図書館や書店に「これだけは置いてほしい」作品は?
A 『アポリア あしたの風』(童心社/2016.5刊)童心社の紹介ページ

2017-10-21 15:39

図書館見学レポート(荒川区立第九中学校図書館)

投稿者:fumie

10月13日(金)に荒川区立第九中学校の学校図書館の見学をさせていただきました。
同日に参加した「講演会」のレポートについては別ページをご覧ください。(読書講演会レポート

 

学校図書館は校内の奥の方や、角にあるイメージがあります。
第九中学校の図書館も同様でしたが、図書館入り口の掲示物に圧倒されました。

先生がひとりひとりお勧めの本を持っている写真がズラッと並び、その横に本が展示されています!
多くの学校の図書館を見てきたわけではありませんが、生徒のお勧めはあっても、先生がここまでされているのは初めて見ました。
さらにこの本を展示するために使われているもの、なんだろう?と思ったら1リットルペットボトルを切って加工したものなんですね!今後の参考にさせていただきます。

図書館の中に入ると、カウンターにも本がずらり。
後ろには過去、講演会に登壇された作家のサインが飾られているのが見えます。

また、講演会に合わせて司書が頑張って集めた、いとうさんの著作がズラッと並んだテーブルが。
生徒が書いたという立派なポスターもあり、思わず写真を撮りました。
特別広い図書館ではありませんが、読書をするためのテーブルと椅子のスペースがしっかりと確保されている上、書架と書架の間にも余裕があり、窮屈に感じない良い図書館です。

書架には司書や生徒が書いたポップがたくさん付けられていてなんとも賑やか。
ホワイトボードにびっしりと貼られたポップは先日の授業で作ったものだそうで「苦手な子にも簡単にできるよう色紙を活用した」と教えていただきました。
ポップづくりはやらせる側からすると紙とペンだけでいいので準備も簡単ですが、得意な子と苦手な子の格差が顕著に出るので、実はとても難しいのです。素晴らしいアイデアだと思いました。

ポップだけでなく、鉱物の本の隣には本物の鉱物を置いたり「図書館で調べるコンクール」で生徒が書いたものをきちんと展示していたり、生徒に図書館を活用してもらうための努力がいたるところに見えます。

また、新聞切り抜き資料をしまう棚がありましたが、新聞の活用には学校全体で力を入れているそうで、毎日各教室に新聞を1部ずつ置いているのだそうです。スゴーイ!!
夏休みの宿題には「新聞記事のスクラップ」があり、廊下や空き教室に展示されていました。

そして、図書館に置かれた大きなモニター。
これは何?と疑問を口にすると「電子黒板」だと教えてもらいました。
図書館ではこれで検索方法などの実技を交えて指導するそうです。
全クラスに導入されていて、タブレット端末も使用しているとのことでした。
学校図書館では司書が常駐していない、図書担当(司書教諭)の先生がいても関与しないなどの問題もあると聞きますが、この第九中学校のように、司書をきちんと配置し、先生と連携を取って授業に活用している様子を見ると、教育の現場ではこれがあたり前であるべきだ、と強く思いました。
図書館の価値を高める努力を、今後も続けていきたいですね。

直接、校長先生にご挨拶できず残念でした。
校内撮影及び、写真を使用してのレポート掲載を快諾頂き、この報告をもってお礼に代えさせていただきます。
第九中学校のみなさま、ありがとうございました。

2017-10-18 18:58

「中・高生のための 読み聞かせボランティア養成講座」レポート

投稿者:fumie

10月7日(土)と8日(日)の2日間「中・高生のための読み聞かせボランティア養成講座」を開催しました。

初の試みで、1日目3人、2日目2人の合計5人の参加となりました。
企画段階では、いちばんのターゲットである渋谷区立の中学生の秋休みに合わせ、定員10名、3日間連続講座の予定でしたが、まるまる3日間は厳しいのではないかと考え、1日目は金曜or土曜のどちらかを選び、日曜日に全員で実践・発表をする2日間連続講座に変更し、募集を開始しました。
ところが「1日だけなら参加できるが1日だけでは駄目か」と積極的なご意見を頂き、最終的に1日だけの集中講座として再募集を行いました。
ですので、企画が二転三転する中、2日連続講座の募集時から参加の意思を見せてくれた子には、申し訳ないことをしたと思っています。
しかし、絵本が好きでTwitterの広報を見て栃木から渋谷まで駆けつけてくれた子や、普段から読み聞かせのボランティアをしていて、技術向上を目的に来てくれた子、声を使う仕事を目指していてそれに「読み聞かせ」を関連付けて参加してくれた子など、全員がバイタリティに溢れ、私たち講師も非常に良い時間を過ごさせてもらうことが出来ました。
以下、単元ごとの講師の感想です。

1.絵本の選び方
当初の募集よりかなり少ない人数での開催となりましたが、午前中の絵本の選び方から実際にいろいろなタイプの絵本を参加者も一緒に読みながら進行していったので結果的にはちょうどよい人数でした。
まずはなぜ絵本は読み聞かせに適しているのかということを、具体的にどんな本があるのかを絵本をレジュメに沿って読み比べながら説明しました。
様々なタイプの絵本を用意して、実際に手に取りながらお互いに絵本を読み合いながらの進行は少人数だからこそリラックスした雰囲気で進めることができました。
当初は私が絵本を読みながら進行する予定でしたが、少人数だったからこそ参加者にも読んでもらったことで、どんな絵本が読み聞かせに向いているのかを実感を持って分かってくれたのではないかと思います。
反省点としては、話が広がりすぎて要点がぼやけてしまったので、きちんとまとめておけばもっと分かりやすく要点を伝えられ、より午後の実践に活かせたのではないかと思いました。

参加者同士で読み聞かせする様子

2.読み聞かせの技術
午前中の講義「絵本の選び方」で、何度か実際に読んでみてもらいましたが、この時は「ただ読むだけ」の子がほとんどだったため、午後のこの単元では最初に「本番の読み聞かせだと思って大真面目に読んでください」とお願いしました。
この時点で、本の持ち方や声の出し方などは具体的に指示していませんでしたが、午前中の講師の読み聞かせを見て学び取ってくれたのでしょう、自分の立ち位置を考え、声の出し方に明らかな改善が見られました。
そして、読み聞かせをしている写真を(2日目は動画を)聞き手の視点から撮り、全員でそれを見て問題点を指摘し合いました。
5人に共通した改善点は「本の持ち方」です。文章を読むために顔が前に出てしまい、自分が読みやすいように本が倒れてしまっていました。
また、絵が正面を向いていても傾きが大きく、聞き手からすると絵が見にくい、と感じるものでした。
レジュメを追いながら、実演を交えて要点を一つずつ解説し、和気あいあいと楽しい雰囲気で進行しましたが、みんなのうんうんと頷いて聞いている様子から、真剣に取り組んでいることが伝わりました。
最後は15分間の練習の後、発表を行い、最優秀者を決定しました。
全員、見違えるほどに上達しました。この年代の子たちは頭がスポンジのように柔らかく吸収しやすいのだなあとひしひし感じたほどです。
本の持ち方から、ページのめくり方、文章の間の取り方、声の抑揚の付け方など、すべての点で良かったところはより良く、苦手だったところはボランティアとして活動できる水準に達しました。

実演では熱心に聞き入ってくれました

参加にあたって「自分が読み聞かせしたい絵本を1冊持ってきてください」という宿題を出しました。
選んで持ってきてくれた絵本を紹介します。

1日目
『どうぞのいす』 香山 美子/作 柿本 幸造/絵 (ひさかたチャイルド)
『いいから いいから』 長谷川 義史/作 (絵本館)
『くまのコールテンくん』 ドン・フリーマン/作 松岡 享子/訳 (偕成社)
2日目
『100万回生きたねこ』 佐野 洋子/作 (講談社)
『りんごかもしれない』 ヨシタケシンスケ/作 (ブロンズ新社)

講義の中で、私たちが用意した大量の絵本の中から、自由に見て読んでもらう時間も設けました。
実演の際には「この中から選んだものでもいいよ」と声をかけましたが1日目の子たちは、お話が長くて読むのが大変でも、自分が持ってきた本を読むことを貫きました。
反対に2日目の子たちは、ふたりとも持ってきた絵本を実演には使わず、並べられた絵本の中から選びました。
この中には「読み聞かせには向かない」ものも混ぜていて、2日目の最優秀者決定には、絵本の選書の部分が影響したかなと思っています。
でも「自分が好きなものを人に読んで伝えたい」という気持ちは、大切にしたいものです。
「自分が読みたいもの」と「読んで相手に伝わるか」ということが、必ずしも一致しない点について、私たちもずっとジレンマを抱えています。
今回受講してくれた子たちには、基本から伝えることを目的としていたので、どうしても「定番のもの」を最優先に勧める傾向にありましたが、たくさんの絵本を読んで、審美眼を養い「読み聞かせに向かないけど良い本」「向かない本をどうやって人に伝えるか」ということも、是非考えてみて欲しいですね。

また、参加人数が少ない中「最優秀者」を決めることに、多少の躊躇いを感じましたし、特に2日目は2人しかいませんでしたから、随分と悩みました。
しかし、最優秀者を取れなかった子が「悔しい」と言ってくれたことを非常に嬉しく思います。
真剣に取り組んでいたからこそ、出た言葉だと思います。
最後の発表で「下手」だと思った子は一人もいませんでした。それぞれに特筆する良さがあり、それを生かした選書、読み聞かせが出来ていました。
私たちも見習わなければ、と思うことがたくさんありました。ぜひ、今後のげんきの活動の中でお手伝いをしてくれたら嬉しいです。

不手際が多く、最後の最後まで不安だらけでしたが、参加者の5人に助けられて無事終えることが出来ました。本当にどうもありがとう。また、見学に来てくださった保護者の皆さまも、見守って下さり、ありがとうございました。
次回は来年の夏に開催できれば、と計画しています。

2017-08-06 17:39

なかのZEROこどもフェスティバル「絵本の森」レポート

投稿者:admin

8月5日(土)と6日(日)、NPO法人ZEROキッズに誘っていただき、なかのZERO美術ギャラリーで小さな絵本のワークショップを開催しました。

夏休み真っ盛りだし、子ども現れないのではと甘~く見たのが大間違い!!

昼過ぎには思い思いの絵本を作成する子どもたちで机がギュウギュウに。
気がつけば、用意した絵本台紙30冊が品切れ状態。「糊がない」「はさみ貸して」「マスキングテープまだ使う」「色鉛筆の赤は」「ピンクの色紙どこ?」「消しゴムは?」と、あちこちから上がる声をさばきながら、絵葉書などを利用した表紙に、A4用紙を8折にした本文を貼り付けて30冊超追加作成。
反省しきりの初日は約60名が参加?。(忙しすぎて、気がついたら何冊作成したか分からなくなって、正確な人数把握ができないという、嬉しい悲鳴)

翌日に向け、40冊を(寝ないで作成、これはウソ)準備。
6日も40冊がいつの間にか無くなっていたので、2日間で100人ほどが参加と思われます。(アバウトでごめんなさい)

絵本作成では、子どもたちの自由な発想に毎回驚かされます。
お話を考え1ページ1ページを丁寧に埋めていく子、しりとりで絵本を作る子の「スイカ」~「水分補給」には参りました。

また、もりひさしさんの絵本100冊の展示された「本の森コーナー」では随時読み聞かせを行いました。
更に、両日とも午後3時からは、おはなし会を開催しました。

図書館業務撤退により事務所を引き払い何だか淋しく思っていた時期に、子どもと沢山触れ合える楽しい企画ができました。
参加してくれた子どもたち、子ども以上に絵本作成に燃えていた保護者の皆様、誘ってくださったZEROキッズの皆様、そして芸達者な我がNPOの会員の皆様ありがとうございました。

2017-04-28 14:02

米原万里展 盛況のうちに終了しました

投稿者:admin

4月14日から27日まで、ギャラリー大和田で米原万里展を開催しました。
会期中の入場者は816人、予想よりは少なかったものの、みな熱心に展示をご覧になり、著書を1冊読んでしまわれる方もありました。
意外とお若い方も来館され、万里さんファンが増殖していること実感しました。
展示開催とスタッフに対する感謝の言葉と、今度はどこで開催されますかという、主催者冥利に尽きる言葉を沢山いただきました。ありがとうございます。

対談トークでは、万里さんの毅然とした面、激しい一面が披露されましたが、意外と繊細な万里さんも紹介していただき、文章からも読み取れる優しさに納得でした。
対談の記録は、河出書房新社から出版される『米原万里』に収録されます。
4月1日の申込初日で定員に達する人気で、お断りするのが心苦しかった主催者といたしましても、出版のあかつきには是非お買い求めいただき、会場の雰囲気を味わっていただければと思います。
米原万里ファンの皆様には、何より、出版文化の灯を消さないためにもお買い求めいただけるとありがたいです。

来館者ノートから感想をご紹介します。(一部、編集してあります)

万里さんの文章に初めて触れたのは、確か読売の日曜版「お酒が宗教より優れているわけ」ロシアの小咄でした。
コラムを書いた方の名前を控えておくことも知らなかった子供だったのに、数年後に文庫本で再会して嬉しかった。
それから本を買い漁り、数年後訃報に泣いた。
万里さんに導かれて始めたロシア語を細々とでも続けて、いつか万里さんの御本についてロシア人と話をしてみたい。それが今の私の夢。

偶然にも「ハルヴァ」の話を再読したばかり、物産展などで似たようなものを探すようになってしまいました。
ひょっとしたら万里さんの描写が上手なのであって、それほどおいしいものではなかったりして・・・! と思うこの頃です。

今日はコンサートに来たのですが、偶然というか必然にも万里さんと再会することができました。この再会のために導かれたのだろうと思います。

米原万里という名前は、見たことがある程度でした。
写真や文字や映像、エピソードから、知りたいと思いました。明るくかっこよい文章の世界に入ろうと思います。

私は韓国出身ですが、米原万里さんは韓国でもよく知られています。
国際感覚とユーモアも備えた素晴らしい人だと思っています。まだ読んでいない著作を1冊づつ読んでいくつもりです。

岐阜からわざわざ見に来ました。やっぱりすごい人ですね!

米原さんと、中ソ下ネタ噺でもしてみたかった。

ヒトのオスも1回くらい飼っていただきたかったです。そして、その感想を聞きたかった。

学生時代から愛読しています。何度でも知的な刺激を与えてくれる作家であるだけに、若くして亡くなったことはつくづく惜しい。
今報道の仕事に携わっています。米原万里の厳しくも暖かいマスコミ批判、きちんと届いています。

万里さんの存在も、残された本も日本の財産ですね。

全て読んでしまいました。新作をもっともっと読みたかった。

ハルヴァを食べた後に来ました。「ニベアの青缶」の様なハルヴァを夢見つつ・・・米原さんの人間性が分かるとても興味深い展示でした。

来て良かった。恐らく今の自分の一部を占めている方です。良い機会となりました。

昨日、友人のTelで催しを知り駆けつけました。今この混迷した世界を彼女ならばどう思うのかなと想像する日々です。

世の中にこんなに沢山万里さんが好きな方が居ると分かってとても幸せです。そして、神様はこんなに早く万里さんを連れ去ってしまったのか、今も恨んでいます。

私も日露をつなぐ架け橋になりたいです。

三重県の雑木林から、所用があって東京へ。新幹線車中で週刊新潮の福岡伸一さんの記事を読んで、急遽予定変更。
田舎者が、ここを探して探してたどりつき、愛してやまない米原万里さんの展覧会でひととき過ごせ大満足。
友人で同郷のロシア大好きおばさんに良いお土産話も出来ます。何だか。とても嬉しい1日のスタートでした。

学生時代に万里さんにロシア語と民族ダンスを習いました。授業の脱線が楽しみで休まず出席しました。
1日でドレスを縫ってくださったこともあり多才ぶりに驚かされました。

ずっと憧れのすごい先輩です! 私も語学の仕事をしているので真似はできませんがいつも参考にしています。励みになります。もう一度本を読み返してみます。

2017-03-30 20:03

研修レポート「図書館で本を選ぶということ―図書館の自由の視点から― 」

投稿者:admin

2017年3月13日(月)18:30~20:30
文化総合センター大和田 2階 学習室
講師:山口 真也 先生(沖縄国際大学教授)

今回の研修では、実技で実際に選書を学ぶのではなく、「図書館の自由に関する宣言」を手がかりに、本を選書するために我々司書が何を求められているのかを考えました。
前置きに山口先生が「図書館員としての根っこを強くする話」とおっしゃっていましたが、まさにその通りであったと思います。

近年に起きた倫理観をめぐっての選書問題を事例として、宣言の「知る自由」は「知る権利」と同義であること、それは「基本的人権を守るために必要な情報を得ること」であることを説明していただきました。
基本的人権の中には「健康で文化的な最低限の生活を営む権利」があり、労働だけでなく余暇に対しても発生します。
ポルノ的資料をはじめとして、娯楽小説やCDなど、資料としては価値が低いと思われるものでも「余暇を楽しむための資料」として選書される理由は見つかる、ということで、非常に納得のいくお話でした。
また、「こどもに悪影響を及ぼす可能性がある」という理由で排除されている資料については、国内外の事例も多様(喫煙・飲酒・宗教上の問題)であり、大変驚きましたが「悪い部分を理由とした排除には際限がない」こと、それは図書館の自殺行為であることを改めて考えました。

資料が必要であるか否かは、利用者それぞれが決めることであり、司書は苦情が寄せられた場合でも、しっかりとした見解に基づいて蔵書を守らねばならない、と感じました。
「我々司書は利用者に対して“読ませない権利・義務”を持っていない」ということが、今までの選書問題に感じていたもやもやする部分を明文化し、晴らしてくれたように思います。

司書の無資格化が進み、現場に選書権のない館も増えている現在、図書館の蔵書を支えていくためには、その役目が現場の司書(図書館員)であると、ひとりひとりが自覚を持ち、訴えていかなければならないのでしょう。

2017-01-18 20:13

専門図書館見学レポート2(公益財団法人日本交通公社 旅の図書館)

投稿者:admin

昨年11月の専門図書館見学に引き続き、今回は港区青山にある「旅の図書館」に伺いました。
運営は、公益財団法人 日本交通公社であり、子会社・株式会社JTBが良く知られています。
案内をして頂きましたのは、大隅さん、福永さんです。
 
 
●歴史

法人の歴史は前身となる機関を含めると大変長く、1912年に「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」として発足しており、当時はまだ日本人が外国に出向くことが少なかった時代、外貨を獲得するために設立されたそうです。
そして1963年、営業部門を分離し、現在の株式会社JTBが生まれました。
観光分野における研究機関として、研究員の方は30名弱いらっしゃるそうです。

図書館自体は、1978年に「観光文化資料館」として開設され、1999年に現在の名称である「旅の図書館」に変更しています。
場所自体も、これまで2度の移転をし、当初八重洲にあった時は、本部と資料室が別々にあり、連携があまり出来ていなかったと聞きました。
同ビルへの地下階への移転を経て、現在の本社がある青山のビルへと移転し、2016年10月にリニューアル開館しています。

リニューアル前は、旅行に役立つ資料を中心に、約3万5千冊の蔵書数だったそうですが、リニューアル後には、研究や実務に役立つ図書館として、約6万冊の蔵書数になっています。
資料数が増加したことからも分かるように、より研究機関としての役割を強くし、観光文化の向上に尽力していこうという姿勢が見えます。

そして、リニューアルとコンセプト変更の背景には、来館者数の落ち込みがあったようで、その主な要因に「2度の移転・立地条件の変化」「インターネットの普及による旅行情報手段の変化」の2点を挙げられています。
一般的で時事性の高い資料を多く置くよりも、この図書館でなければ見られない、より専門性が高く希少な資料を置くことを目指したのですね。
 
 
●施設の構造と資料構成

図書館施設は2階構造になっていて、1階と地下で構成されています。
2階部分は研究員の執務室ということでした。

まず入り口を入ると、ギャラリーと呼ばれる展示スペースが見られます。
常設展示と企画展示があり、企画はだいたい3カ月に1度変えるそうです。
展示台は特注で、様々なパーツを使ってカスタマイズ出来るそうで、面出しが出来る壁と、ガラスケースが一体になっている展示台は大変羨ましいです。
ただ、展示については「図書館だから、もちろん本を見せたいのに、本だけでは一辺倒になってしまうので、見せ方に悩んでいる」とお話を伺い、痛く共感しました。

各階には名前があり、1階は「ライブラリープラザ」と言い、人が集まって交流してほしいという意味合いが込められているそうです。
受付窓口は、図書館利用者だけでなく、総合窓口として、このビルに訪れた人すべての人が足を止める場所になります。
資料はすべて館内での閲覧のみになり、簡単な利用でも申請が必要なのですが、それは顔の知らない人が、図書館の椅子に気付いたら座っているということはないようにしたいと、おっしゃっていました。

1階は比較的新しい資料が揃えられていて、特集展示と一般的な旅行ガイド(国内のもの、海外の日本のガイド)や、国内外の機内誌を含む雑誌が置かれています。
機内誌は国内外合わせて約40誌あるそうで大変驚きました。

見学前は、一般的な旅行ガイドがさぞたくさん集められているだろうと予想していたのですが、研究機関としての役割が強いため、リニューアル後は絞られ3種類ほどでした。
フロアに入って右側には古書の展示も見られます。

地下階は「メインライブラリー」と言い、この図書館の中枢となります。
しかし、1階と異なり、ある程度の個人情報を提示し、申請をしてカードキーを貰わなければ利用が出来ません。
地下へと続く扉には、ロックがかかっており、カードキーをかざすことで入室が可能になります。
エレベーターも設置してあるのですが、こちらも同様に利用するためにはカードキーが必要でした。
そしてエレベーター自体が非常にオシャレなデザインで、なんと同じモデルは日本国内にはないとのこと。
図書館でこんな素敵なエレベーターに出会うとは…私、夢にも思っていませんでした!
階段で降りた場合にも、階段横の壁には作り付けの本棚があり、シリーズものの資料が並べられていて、うっとりしてしまうほど大変魅力的です。
階段に座り込んで資料を読まれる利用者の方もいるというお話には納得。

それはさて置き、地下の書架は半分が移動式書架になっています。
その中でも、自由に開閉できるところと、研究員向けのため、鍵のかかっているところがありました。
さらに保存書庫として位置づけられているものは、研究員の持つ鍵でも開けられないのだそうです。
場所が確保できないので、移動書架の一部を保存書庫にしたということでしたが、これには思わず膝を打ちました。
(と、よくよく考えてみれば富ヶ谷図書館は逆の発想で、閉架書庫の移動書架の一部を開架にしていますが)


この階に収められた雑誌は、所謂バックナンバーなのですが、自社で発行している『JTB時刻表』は30年分、『るるぶ』は2000年以降のものは保存しているそうです。
そして驚いたのは『るるぶ』がまるで高級な本のように製本されて、書架にびっしりと並んでいる様子でした。

これだけの資料を保存するには、やはり除籍の問題も付きまとうようで、除籍をする資料は電子化を進めていくとおっしゃっていました。
また、デジタルコレクション用の閲覧PCが完備されていて『ツーリスト』『旅』の電子版を読むことができます。
1日におひとりは利用があるそうです。
 
 
●独自分類

資料の並びは独自の分類で決められています。
リニューアル前はNDC分類を使用していましたが、今回のリニューアルを気に、分類を考え、一新したそうです。
1万冊ほどの資料の内容を確認し直して分類を付け直したとのこと、同じ司書としてその努力には頭が下がる思いです!

ここで使用されている記号は2つ。
それにNDCを含めた3つの分類方法で構成されています。

T=観光研究図書(研究分野の専門資料) 青色のラベル

F=財団コレクション資料(財団・JTB関係資料、統計・白書など) オレンジのラベル

NDC=基礎文献(0門~9門の中で観光・旅行に関わるもの) グレーのラベル

「T」は観光という意味である「ツーリズム Tourism 」から取っているそうです。

分類を表示するラベルは一目でわかりやすいよう、色分けがされています。
すべての分類に対して3段ラベルが使用されているのですが、T分類の資料にのみ、3段目に(特定の地域資料の場合)地域を表示するようになっています。
ほとんど使用されない2段目と3段目が、とても気になってしまい、理由を伺ったところ、今は使用していないけれど今後使うかも?とのことで、専門図書を分類する上で柔軟性を重視しているのですね。
独自分類の難しさが垣間見えました。
 

●内装、配置のこだわり

今回の見学では、所蔵資料の構成以上に驚いたことがあります。
内装、配置のこだわりの強さです。
1階にも地下にも、とにかくテーブルと椅子・ソファが多く、その数51席。
それがまるでカフェのようなソファとテーブルなのです。
そしてなんと、これらはすべてショールームやお店で実際に座ってみて吟味したのだそうです。
1階中央にある大きなテーブルは、本を立てて展示できるようにもなっていて、作業の合間の息抜きに手に取って楽しんでもらえるのかもしれませんね。

また、ミーティングルームやそれに準じたスペースも多く、地下には会議室もあります。
我々はここで図書館についてご説明頂きました。
会議室の壁は可動式で、閲覧席があるスペースまで、会議室を広げることができるそうです。
机を並べ直し、セミナーやシンポジウムに利用されるのだとか。
「たびとしょCafe」という名称でイベントも行われ、研究交流の場づくりに一役買っています。

1階雑誌架も、既製品を見た上で希望のものがなかったために特注したとのことで、そのアイデアが素晴らしく、分厚い雑誌や保存量が多い雑誌もきちんと収まるよう、1ボックスと、その2つ分の大きさのボックスが等間隔であります。
そして大きい雑誌にも対応できる十分なサイズ。
ぜひこの仕様を、いつか図書館用品各社にも製造販売して頂きたい!
私はこの雑誌架に一番興奮しまして、このレポートを書いている現在も羨望して止まないのです。
 
 
●まとめ

書架に並んでいる資料には、公共図書館にも蔵書しているものが多くありましたが、シリーズものや、逐次刊行物の圧倒的な量のバックナンバーは目を見張ります。
専門図書館ならではの蔵書構成です。

そして、利用しやすく交流が増える、居心地の良い図書館にしたい、という熱意がひしひしと伝わってきました。
近年デザイン性の高い図書館は着実に増えていますが、現場にいる人間が図書館空間を考えることで、こんなにも素晴らしい図書館ができるのか、と改めて空間構築の重要性も感じることができました。

旅行が好きな人や、調べ物をする人だけでなく、本が好きなすべての人に、一度足を運んでみてほしい図書館です。
旅の図書館のみなさま、見学会にご協力頂き本当にありがとうございました。


◆公益財団法人日本交通公社 旅の図書館 基本情報

*利用条件
・入館料 無料
・貸出 不可
・利用者の制限なし

*蔵書数 60,000冊
・観光研究資料(T分類) 約8,000冊
・財団コレクション資料(F分類) 約27,000冊
・基礎文献(NDC分類) 約13,000冊
・その他雑誌など

*閲覧席 51席
・1階 20席
・地下 28席+ソファー席3席

*付帯設備
・1階 検索用PC1台
・地下 検索+海外ジャーナル閲覧用PC2台、デジタルコレクション閲覧用PC1台
・各階 複合機、プリンター1台ずつ

旅の図書館webサイト https://www.jtb.or.jp/library/

2016-11-18 13:07

専門図書館見学レポート(味の素食の文化センター・食の文化ライブラリー))

投稿者:admin

2016 年 11 月 10 日 ( 木 ) 、港区高輪にある公益財団法人 味の素食の文化センター・食の文化ライブラリーの図書館見学をさせていただきました。
味の素食の文化センターは、食文化研究活動の支援や、食文化発展のための普及事業を行う財団法人。味の素株式会社が開始した食文化事業を継承しつつ、 1989 年に設立されました。
食のライブラリーは、財団が 1989 年から収集してきた食分化に関する単行本、学術論文、雑誌、古書、錦絵などを集めた食の専門図書館です。

写真1

●所蔵資料
図書:約 40,000 冊
映像資料:約 300 本、古書:約 2000 冊、錦絵:約 200 点
●設備
地下閉架式書庫、閲覧席 10 、グループ閲覧室、雑誌閲覧コーナー、図書検索システム 2 台、コピー機1台、ビデオ・CD – R・DVD視聴ブース2席、ロッカー

図書館の1日の来館者数は約 20 名で、主な利用者は食文化を研究する学者や学生、企業関係者や出版社、ライターなど。有名料理人や三ツ星シェフも訪れるそうです。

利用の際は、荷物を図書館横のロッカーに預けます。専用の袋を貸していただき館内に貴重品等を持ち込みすることができます。
味の素研修センターに間借りをしているため、ブックポストや駐輪場がありません。
図書館の為に作られていない建築なので作業部屋がなく、スペースが狭いのも問題点。
地下書庫には雑誌のバックナンバーや古い本が所蔵されているとの事。
新刊は週に 4 ~ 10 冊ほどで、書架に限りがあるため選書に苦労されているそうです。
案内をしていただいだ財団の方によると、独自の分類で目的の本が探しやすいよう工夫されており、時代によって足しているそうです。
蔵書は図書館内の端末や財団のホームページでも検索可能です。
以下、配架分類記号表を引用させていただきます。
A◆食文化一般 ( 文化論、日本の食文化、世界の食文化 )
B◆食材 ( 食材総論、食材各論…農産物、畜産物、水産物、その他 )
C◆食品 ( 食品学総論、食品製造・加工法、食品各論 )
D◆調理 ( 調理学・食感覚、調理の道具、日本の料理書、海外の料理書、菓子・デザート、パン、飲料 )
E◆食生活 ( 食生活論、食事作法、行事・儀礼食、食器・食事用具、食事環境、飲食論、飲食文学・エッセイ、飲食雑学 )
F◆外食産業 ( 食品産業・外食産業、給食、飲食情報 )
G◆食と健康 ( 栄養、安心・安全、健康、国際栄養・国際協力 )
H◆食料経済・農業・農政 ( 食料・食糧問題、農畜水産業、フードシステム、マーケティング )
I◆児童向け図書
K◆外国語資料 ( 食文化、食材・食品、料理書、レファレンス資料、栄養・健康 )
R◆レファレンス資料 ( 辞書、古辞書、百科事典、テーマ別事典、地図・年表、便覧、調査・統計資料、文献目録、他機関研究報告、味の素関連刊行物、財団関連刊行物、食関連会社の社史、図録・写真集 )
L◆雑誌

写真2

購入、寄贈された図書は受入後は最初に新着図書コーナーに置かれるそうです。
棚の横には、テーマごとに面陳列されているコーナーもあり、給食、芸術、和食、鍋、築地など様々な分野ごとに面白そうな本が並んでいました。
また、江戸時代に出版された本の原書や錦絵など、食に関わる貴重な本は鍵のかかった棚に所蔵しており、一般の利用者も手続きをすれば手にとって見せてもらえます。

写真3

今回紹介していただいた貴重書は、日本で初めて出版された主婦向け料理雑誌「料理の友」です。大正時代に出版された雑誌ですが、良い状態で保存されていました。家庭の日常食や、華やかな料理のレシピも掲載されており、日本人の食生活を雑誌から探ることができそうでした。ただ、戦後刊行された同雑誌は厚さも薄く、紙の質もあまりよくありません。

また、昭和 10 年に刊行された食べ歩き本、安井苗二著『大東京 うまいもの食べある記』の中には、私たちが普段働いている渋谷付近、渋谷道玄坂のカフェや百貨店の飲食店が掲載されており、味などの感想が自由に表現されていたのが印象的でした。

同じ建物内の 2 階に「食文化展示室」があり、通常見ることができない所蔵品の錦絵などが展示されています。錦絵と見合わせて再現された江戸時代の幕の内弁当や八百善の切組燈籠などの展示は見ごたえがありました。本を読むよりも絵をみることで当時の様子が伝わりやすいのかもしれません。
また、展示室の隣にある「食と暮らしの小さな博物館」は社会や世相の流れとともに味の素グループの歩みなどが紹介された施設。それぞれの時代の食卓の様子やその時代を象徴するようなモノが展示されていました。

写真4

写真5

今回、専門図書館を訪問し、食という分野でこれだけの本があるのかと、その多さに驚かされました。
また、スペースの都合で今後どのように選書をしていくのか気になりました。
なかなか見かけることがない本が沢山ありますので、食に興味のある方や、調べ学習をする際は是非一度行ってみてください。

2016-09-27 19:00

東京国際ブックフェアレポートvol.5大ベストセラー「告白」はこうして生まれた!

投稿者:admin

【東京国際ブックフェアレポート5】
9月25日(日)
◯大ベストセラー「告白」はこうして生まれた!
湊かなえ 作家
平野優佳 (株)双葉社 文芸出版部 副編集長
川庄篤史 (株)双葉社 取締役 営業局長

「全くの新人が小説を書いただけでは、本にはならない。
本を作って売ってくれた人たちの話も一緒に聴いて欲しかった」という湊さんからの提案で、編集・営業や書店を交えた話にしたそうだ。
お蔭で、編集や営業の裏話も聞けて3倍楽しめた。

シナリオの会話は3行までと言われている。
それを逆手にとり、絶対映像化できないように、しゃべり続ける作品を書こうと思った。
最初の原稿は100枚、応募基準80枚に合わせ削る過程で、改行をせず、句読点も極力無くしたら、あの独特の文体となった。
「告白」という書名は、印刷屋さんに到着するまでの20分間で決めてくれという、編集者の無茶振りで誕生した。
表紙のデザインは最終案に決まるまで、机の向きなど喧々諤々したらしいが、本人は本が出来上がるまで、全く知らなかった。等々

「告白」の読後感にやりきれなさを感じていたのに、湊さんはとても素直で闊達な方でした。

(記:渡辺)

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